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このブログは,大学・高校受験,資格試験の受験,勉強法,使用参考書,予備校,塾での指導などについて綴ったものである。また,さまざまな箇所からの役に立つと思われる情報もあつめている。

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2025/05/10(Sat)23:50:11

◆センター試験分析

センター試験は英語に限らず、全ての科目が毎年ほとんど大枠は変更されず一定のパターンを保って出題されます。英語に関しては平成18年度(2006年1月実施)からリスニングが追加されましたが、この勉強法はリスニングも考慮しています。

以下の表は、2003年度センター英語の分析結果です。
  問題内容 配点
第一問 発音・アクセント 16点
第二問 文法・語法 38点
第三問 文脈把握 34点
第四問 ヴィジュアル(グラフ) 36点
第五問 会話文 32点
第六問 長文読解(小説) 44点

 このようにいろいろと形は変えながらも第三問以降は主に読解力を試す問題となっていまして、配点はここだけで実に146点もあります。つまり、センター英語で高得点を取るためには「読む」ことを重視しなければいけません。しかも、2007年度からはさらに顕著になりましたが、「速く」読めなければセンター英語には全く対応できません。第三問以降は満点狙いが基本です。

ということは、いかにも受験勉強という感じがして、受験生が一生懸命やっている単語集や文法問題集は大して役に立たないということです。実際に、英語ができる人は160点以上取れるようになったあと最後の最後に文法問題集に入ります。下手したら発音・アクセントは完全に捨てて190点を目指すということも普通にあります。

◆まずは文法のお勉強

日本人の英語学習は文法偏重だと、もう耳にタコができるほど言われています。最も極端な人たちだと文法は全く必要なく、ひたすら口に出して読むだけで英語はマスターできるとさえ言っています。そのように主張している人は実際に英語をマスターしているのでタチが悪いのですが、反論の余地はかなりあります。「日本にいて」「受験勉強で英語を勉強するなら」とりあえず文法のお勉強をしましょう。

とはいえ、巷で売られているブ厚い参考書は要りません。押さえておきたい文法事項は以下。これは簡単なテキストを書いておいたので一週間くらいで終わらせてください。

お問い合わせが多くありましたので2008年末まで限定公開致します。
基本英文法テキスト(PDF)


◆ひたすら読みましょう

語学の基本は慣れです。ある程度文法を押さえたらあとはひたすら読みましょう。騙されたと思ってとにかく読み続けてください。といっても、本屋さんには大量の受験参考書が売られているので何を読んでいいものか分からないと思います。「何でもいい」というのは体のいい責任逃れですので、結論から言いますと『速読英単語必修編』(増進会出版)を読んでください。

読み方は、まず最初に文法事項を押さえて精読します。上に挙げた文法項目をしっかり理解していれば分からないところはあまりないと思いますが、細かいところも多少あるのでそれは学校の先生にでも聞いてください。一回精読するとあとは眺めるように読むだけで意味が分かるようになるので(最初はゆっくりでいいです)、何回か読んで文章全体の意味を丸暗記しましょう。

ここからが大事です。ある程度読めるようになったら必ず別売りのCDを買って聞く勉強をしてください。いろいろと理由はあるのですが、これまた論より証拠、やってみれば分かります。最終段階としてひたすら音読して英語自体を丸暗記できれば最高です。より詳しい使い方についてはHow to use CDを参考にしてください。

※当塾では、丸暗記できたかどうかのチェックとして空欄補充テスト・単語派生テスト、文法事項を理解できているかどうかのチェックとして文法テストを行っています。さらに進めて、リンガメタリカや上級編などでは単語類推テスト、総合テストを行っています。学力は問題形式での学習が最も伸びます。

また、速読英単語はその名の通り単語集でもありまして、自信がない人は『入門編』から始めて『必修編』までやれば単語力も申し分なく付きます。『上級編』もありますが、これはセンター試験では要りません。更なる飛躍を目指す人のみ挑戦してみてください。また、単語的中率・話題の幅広さを考慮すると、『リンガメタリカ』もお薦めです。入門~上級まで最大4冊。ここまで網羅すれば必勝体制です。これ以上は単純に国語力と問題慣れの問題(こういう割り切りも大切です)になってきますので、あれこれと手を広げて自滅しないよう気を付けてください。

CDは何をやるにせよ必須です。

入門編 必修編 上級編 リンガメタリカ

   追記:
ターゲット系の単語帳ってまだ使ってる人いるでしょうか。
もしいたら今すぐ捨てた方が身のためです。ターゲットが悪いというよりは現在の出題傾向に全く対応できていません。

 
◆過去問を解きましょう

これまでの勉強を2~3ヶ月も(真面目に)やれば、かなりのスピードで英文が読めるようになります。単語も大体覚えてきている頃です。そうしたら次はセンター試験の過去問(第三問以降)をとにかく解きましょう。

問題文の難易度は『必修編』と同じくらいですのでそんなに苦もなく読めるはずです。ここで大切なのは、文法のテキストにも書きましたが推測して読むことです。ひとつの文章に5~6個、もしかしたら10個くらい意味を知らない単語が出てくることなんてザラです。

教えていて思うのは、勉強ができない子というのは頭を使う作業を嫌がる傾向にあるということです。分からないからあきらめるのではなく、分からないなりに考えてみましょう。これは英語に限らず全てのテストにおいて最も大事なことです。
 

◆暇つぶしに文法問題集を丸暗記

最初に書いたように、長文さえ間違えなければ160点くらいはコンスタントに取れるようになります。大体の目安は「完全なゼロから始めて」「良い講師に教わりながら」「毎日必死にやって」という条件で6ヶ月といったところです。これが長いのか短いのか判断はお任せしますが、とりあえず中高6年より短いのはたしかです。正しい方法で勉強すれば頭の良し悪しはさほど関係ありません。重要なのはやる気です。

ここまできたら文法問題集でもやってやるかくらいの余裕を持って勉強に入ってください。これまた凄まじい量の問題集がありますが、定番の『即戦ゼミ3大学入試英語頻出問題総演習(桐原書店)』がいいでしょう。ちなみにこの本は暴力的に文法問題を羅列しているだけですので賛否両論あります。何が必要で何が不必要か、見極める力を持った方に聞きながら学習するのが理想的です。

暗記に関してはもはや理屈ではありませんので、とにかく反復です。赤文字で答えを書き込んで、赤下敷きで隠して…というアレですね。この際、伝説の必勝ハチマキを巻いてもかまいません。また、文法と一口に言っても「文法問題用文法」と「読解用文法」の二種類あることくらいは意識した方がいいかもしれません。アメリカ人が見たことも聞いたこともないような単語・熟語・文法事項を、なぜか日本人の18歳青年が知っているということがよくあります。

最後に、文法問題集は必ず長文がある程度解ける段階になってからやってください。暗記行為自体は理屈ではないとはいえ全てを無理やりに丸暗記する必要はなく、ある程度基本的な文法を知っていれば理解しながら学習を進められるはずです。発音・アクセントはとりあえずやらなくて結構です。


◆長かった戦いに終止符を…

ここまで来れば目標点数の180点はかなりの確率で取れると思います。それでも更なる高みを目指したい人だけ発音・アクセントに手を付けましょう。最近は問題傾向が変わって、特に何もしなくても案外取れたりしますので費用対効果はすさまじく低いですが、それでもよろしければどうぞ。ここは私の領域ではないので勉強法も書きません。

以上でセンター英語180点突破です。
受験生の中にはあれこれと手を広げるのが好きな人が多いようですが、基本的にセンター試験の英語で180点以上を取れる実力があればほとんどの大学には受かります。まずは英語をしっかり押さえてください。

受験学年だけど英語がどうしても苦手だという方は当塾にお越しください。丁寧に基礎から教えます。これまでの生徒で最大は99点アップ、平均でも50点は伸びています。率直に言いまして、苦手というレベルから独学で180点はさすがに無理でしょう。

http://www.geocities.jp/pursue_nirvana/lesson2/page3.html

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2009/04/13(Mon)13:56:04

いよいよセンター試験勉強法シリーズ最終回にして荒行パート2、漢文の勉強法に入りたいと思います。受験業界では「古文・漢文」のように古文とセットで呼ばれることが多いこの科目ですが、先に書いておきますと古文とは比べ物にならないほど簡単な科目です。脱力していきましょう。一緒にされている理由は、おそらくその不毛さが際立っている二科目だからだと思われます。
 
◆まずは漢文の読み方を

高校などでまったく漢文の勉強をしたことがないという方は、まずは漢文の読み方を知ってください。漢文には返り点というものがついていまして、漢字を読む順番を教えてくれています。この返り点にしたがって読んだ文を書き下し文というのですが、その語義からして、日本人が古代中国語を日本語に変換して読むために考案された手法であり、つまり、書き下すことさえできればそのまま読めるはずなのです。漢文は実際このような側面が強いです。

ただし、受験勉強としてポイントとなるのは、その書き下す際に独特の言い回しが多いのでそれを暗記してしまわないといけないところです。まずはここを押さえましょう。『新・漢文の基本ノート(日栄社)』をやってください。この問題集、薄っぺらくて簡単かと思わせておいて意外と難解なところがありますので、あまり細部にはこだわらず「こんな句形があるんだ」程度で軽めに終わらせましょう。
一週間が目安です。

時間がない方は、最頻出の「再読文字」「二重否定」「使役」「受身」「反語」の項目以外は飛ばしてしまっても構いません。

新・漢文の基本ノート(日栄社)

 
◆即演習

返り点さえきちんと読めるようになれば、実はこの段階で早くも問題演習に入るというのが悪くない一手です。漢文は実に芸のない科目でして、何回も同じことが聞かれます。よって、問題演習を通じて少しずつ学んでいくだけでいつの間にか全範囲を網羅してしまいます。もう少し漢文に慣れてから問題演習に入りたいという方は下に書いた参考書の方を先にやってみてください。

センターだけであれば問題集1冊+過去問で十分です。時間がない、もしくは時間はあるけど時間をかけたくない方は、『マーク式基礎問題集(河合出版)』に挑みましょう。さらに、しばらくは漢文に慣れるために問題文を音読するといいです。

マーク式基礎問題集(河合出版)

 
◆漢文の単語

何にせよ語学を勉強するときには、文法と同時に単語を覚えることが重要になってきます。しかし、漢文の場合、単語は漢字ですので、特に新しく覚えなくともまったく読めないということはありません。とはいえ、今の日本では使われていない漢字や読み方が分からない漢字が出てくるのも事実です。

そこで、単語暗記+最終確認としてあと1冊だけやりましょう。『田中雄二の漢文早覚え速答法』、これが使えます。ただし、すべてをやる必要はありません。巻末の方に、漢文の重要句形・重要漢字をすべて網羅した自作の漢文が掲載されていますので、それを繰り返し音読して丸暗記してしまいましょう。そして、これで漢文の学習は終了となります。
田中雄二の漢文早覚え速答法


以上、センター試験に向けて必要な科目の勉強法を一通りまとめました。

勉強を始めてみると分かると思いますが、英語以外の科目にはほとんど時間はかかりません。英語の実力をじっくり伸ばしながら、他の科目は集中的に時間を作って一気に仕上げてしまいましょう。
 
http://www.geocities.jp/pursue_nirvana/lesson2/page7.html


2009/04/13(Mon)13:49:35

◆センター試験分析

センター地学は知る人ぞ知る穴場科目です。同じく理科に分類される物理・化学・生物に比べ、圧倒的に勉強量が少なくて済みます。難点として平均点が年によって高かったり低かったりマチマチな点がありますが、それは単純に勉強が足りない受験生が多いためで(ほとんどが文系の片手間理科)、問題が特別難しいというわけではありません。

ただし、勉強・解法ともに少しだけコツがあるので、それを見ていきましょう。

ちなみに、2003年度センター地学の受験者数は23,646人で、他の理科3科目は物理148,752人、化学201,745人、生物176,210人と、まさに桁違いです。文部科学省に見捨てられる前にオイシイところを頂いておきます。

以下は2003年度センター地学の分析です。 
 
  問題内容 配点
第一問 天文 20点
第二問 大気・海洋 20点
第三問 固体地球 20
第四問 地質・地史 20
第五問 岩石・鉱物 20点

このようにセンター地学は大問5問に点数が等分され、それぞれが小問6問から成っています。この形式は2000年度から3年連続で引き継がれ、今後も大きな変動はないと思われます。

私が受験生の頃は大問は4問で、設問数が少なく、1問あたり4~5点でしたが、現在は1問あたり3~4点と低くなっており、いわゆる「コケる」リスクは少なくなりました。しかも、大問5問はこの3年間、内容・順番ともに全て一緒という徹底ぶりです。それでは勉強法に入りましょう。
 
◆まずはテキスト選びから

地学に関しては本屋へ行ってもほとんど本が売ってないので、他の科目ほど何を買っていいのか迷うことはありません。しかし、センター地学が簡単とはいえ地学自体が簡単なわけではないので、間違って変なテキストを買ってしまうと深みにはまります。時間がある方ならそれはそれで結構なのですが、ここではもちろん最短距離をご紹介します。

このテキストを使ってください。悪いことは言いません。発行元の語学春秋社によると、「いまや地学受験者の必携バイブル」と書いています。たしかに内容は申し分ありません。

実況中継シリーズ
センター試験 地学1
語学春秋社

◆テキストの使い方

ここからが差のつくところです。実況中継シリーズはその名の通り、予備校の授業をそのまま活字化したもので、話言葉で書かれていて非常に読みやすい作りになっています。そのため、「読んだだけで分かった気になる」という罠が待ち構えています。

これは受験全体に当てはまる非常に恐ろしい罠で、毎年何万人もの受験生が予備校に通っただけで「分かった気になり」、本番で玉砕して初めて分かっていないことに気が付きます。

そこで二重のチェック体制を敷いて、この「分かった気」を排除します。まずは、勉強という感じではなく、軽い読書のつもりで全体を読み通してみてください。

◆チェック体制 第一弾

テキストに完全準拠して、オリジナルの穴埋め式テキストを作りました。

やはり実際に「書く」という行為は暗記に際して非常に重要で、かつ、実況中継の「話言葉」という手法も秀逸であるという見解から「穴埋め式」と「話言葉」の両方を満たすテキストがベストだと判断しました。テキストを読めば穴は埋まるようになっていますので、解答は用意しません。(公開は終了しました)

◆チェック体制 第二弾

こちらはご想像通りだと思いますが、センター試験の過去問を解くことです。上で見たように地学は問題毎にはっきりと単元が分かれていますので、ひとつの単元が終わったらその単元の問題だけを解くという方法が有効です。

それによって単元の学習理解が深まり、しかも勉強した直後であれば簡単に問題が解けるはずです。それをたった5回繰り返せばいいだけなので、地学に対するラクショー感が漂ってきます。地学は問題の性質上あまり油断するとヒドい目に遭いますが、それは後ほど詳述するとして、ある程度肩の力を抜くのも大事なことです。

注意点として過去問題集は黒本を使いましょう。少なくとも赤本は避けてください。解説が解説になっていません。

◆油断大敵

ここまで来ると、地学の基礎知識は大体押さえています。この「大体」というのは受験勉強で重要なテーマなのですが、勉強はいくらやっても完璧にはなりません。必ず知らない問題は出ますし、必ず知識だけでは解けない問題が出ます。これは受験生レベルではどの科目にも100%言えることです。

特に地学は出題範囲がかなり狭いので出題者の方もアノ手コノ手を使ってどうにか「知らない」問題を作ってきます。しかし、「知らない」問題と言ってもそれは一見すると知らないだけで、考え方や元になる知識は知っていることがほとんどです。

よって、地学の問題を解くに当たっては、問題文を必ず熟読してください。これは塾生にも口すっぱく言っているのですが、どうも問題だけを見て「あ、コレ知ってる!」「コレは知らない」となる傾向が強いようです。繰り返しますが、問題を解くときは頭を使う作業を嫌がらないでください。お願いします。

最短距離で行くということは、それだけ頭を使うということなのです。

◆最後の追い込み

とはいえ、です。
実況中継テキストは著者も言っているように、地学の全範囲を網羅しているわけではありません。つまり、このテキストだけでは「本当に」知らない問題が出るわけです。そこで、一冊だけ問題集をやりましょう。たった一冊です。 
2007
マーク式基礎問題集 地学1
河合出版

 これさえやれば地学はほとんど完璧です。

注意点としては解説をしっかり読むことはもちろんですが(すごく丁寧な解説です)、問題集に直接答えを書き込まないようにしてください。みなさん問題集に赤で正解を書いたりするのが好きなようですが、絶対やめてください。復習ができなくなってしまいます。解説の方はどんどんチェックを入れていいので、問題の方は常にきれいな状態にして、何回も解くことが重要です。

http://www.geocities.jp/pursue_nirvana/lesson2/page5.html


2009/04/13(Mon)13:28:41




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