このブログは,大学・高校受験,資格試験の受験,勉強法,使用参考書,予備校,塾での指導などについて綴ったものである。また,さまざまな箇所からの役に立つと思われる情報もあつめている。
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◆センター試験分析
センター試験は英語に限らず、全ての科目が毎年ほとんど大枠は変更されず一定のパターンを保って出題されます。英語に関しては平成18年度(2006年1月実施)からリスニングが追加されましたが、この勉強法はリスニングも考慮しています。
以下の表は、2003年度センター英語の分析結果です。
問題内容 | 配点 | |
第一問 | 発音・アクセント | 16点 |
第二問 | 文法・語法 | 38点 |
第三問 | 文脈把握 | 34点 |
第四問 | ヴィジュアル(グラフ) | 36点 |
第五問 | 会話文 | 32点 |
第六問 | 長文読解(小説) | 44点 |
このようにいろいろと形は変えながらも第三問以降は主に読解力を試す問題となっていまして、配点はここだけで実に146点もあります。つまり、センター英語で高得点を取るためには「読む」ことを重視しなければいけません。しかも、2007年度からはさらに顕著になりましたが、「速く」読めなければセンター英語には全く対応できません。第三問以降は満点狙いが基本です。
ということは、いかにも受験勉強という感じがして、受験生が一生懸命やっている単語集や文法問題集は大して役に立たないということです。実際に、英語ができる人は160点以上取れるようになったあと最後の最後に文法問題集に入ります。下手したら発音・アクセントは完全に捨てて190点を目指すということも普通にあります。
◆まずは文法のお勉強
日本人の英語学習は文法偏重だと、もう耳にタコができるほど言われています。最も極端な人たちだと文法は全く必要なく、ひたすら口に出して読むだけで英語はマスターできるとさえ言っています。そのように主張している人は実際に英語をマスターしているのでタチが悪いのですが、反論の余地はかなりあります。「日本にいて」「受験勉強で英語を勉強するなら」とりあえず文法のお勉強をしましょう。
とはいえ、巷で売られているブ厚い参考書は要りません。押さえておきたい文法事項は以下。これは簡単なテキストを書いておいたので一週間くらいで終わらせてください。
お問い合わせが多くありましたので2008年末まで限定公開致します。
※基本英文法テキスト(PDF)
◆ひたすら読みましょう
語学の基本は慣れです。ある程度文法を押さえたらあとはひたすら読みましょう。騙されたと思ってとにかく読み続けてください。といっても、本屋さんには大量の受験参考書が売られているので何を読んでいいものか分からないと思います。「何でもいい」というのは体のいい責任逃れですので、結論から言いますと『速読英単語必修編』(増進会出版)を読んでください。
読み方は、まず最初に文法事項を押さえて精読します。上に挙げた文法項目をしっかり理解していれば分からないところはあまりないと思いますが、細かいところも多少あるのでそれは学校の先生にでも聞いてください。一回精読するとあとは眺めるように読むだけで意味が分かるようになるので(最初はゆっくりでいいです)、何回か読んで文章全体の意味を丸暗記しましょう。
ここからが大事です。ある程度読めるようになったら必ず別売りのCDを買って聞く勉強をしてください。いろいろと理由はあるのですが、これまた論より証拠、やってみれば分かります。最終段階としてひたすら音読して英語自体を丸暗記できれば最高です。より詳しい使い方についてはHow to use CDを参考にしてください。
※当塾では、丸暗記できたかどうかのチェックとして空欄補充テスト・単語派生テスト、文法事項を理解できているかどうかのチェックとして文法テストを行っています。さらに進めて、リンガメタリカや上級編などでは単語類推テスト、総合テストを行っています。学力は問題形式での学習が最も伸びます。
また、速読英単語はその名の通り単語集でもありまして、自信がない人は『入門編』から始めて『必修編』までやれば単語力も申し分なく付きます。『上級編』もありますが、これはセンター試験では要りません。更なる飛躍を目指す人のみ挑戦してみてください。また、単語的中率・話題の幅広さを考慮すると、『リンガメタリカ』もお薦めです。入門~上級まで最大4冊。ここまで網羅すれば必勝体制です。これ以上は単純に国語力と問題慣れの問題(こういう割り切りも大切です)になってきますので、あれこれと手を広げて自滅しないよう気を付けてください。
CDは何をやるにせよ必須です。
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入門編 | 必修編 | 上級編 | リンガメタリカ |
追記:
ターゲット系の単語帳ってまだ使ってる人いるでしょうか。
もしいたら今すぐ捨てた方が身のためです。ターゲットが悪いというよりは現在の出題傾向に全く対応できていません。
◆過去問を解きましょう
これまでの勉強を2~3ヶ月も(真面目に)やれば、かなりのスピードで英文が読めるようになります。単語も大体覚えてきている頃です。そうしたら次はセンター試験の過去問(第三問以降)をとにかく解きましょう。
問題文の難易度は『必修編』と同じくらいですのでそんなに苦もなく読めるはずです。ここで大切なのは、文法のテキストにも書きましたが推測して読むことです。ひとつの文章に5~6個、もしかしたら10個くらい意味を知らない単語が出てくることなんてザラです。
教えていて思うのは、勉強ができない子というのは頭を使う作業を嫌がる傾向にあるということです。分からないからあきらめるのではなく、分からないなりに考えてみましょう。これは英語に限らず全てのテストにおいて最も大事なことです。
◆暇つぶしに文法問題集を丸暗記
最初に書いたように、長文さえ間違えなければ160点くらいはコンスタントに取れるようになります。大体の目安は「完全なゼロから始めて」「良い講師に教わりながら」「毎日必死にやって」という条件で6ヶ月といったところです。これが長いのか短いのか判断はお任せしますが、とりあえず中高6年より短いのはたしかです。正しい方法で勉強すれば頭の良し悪しはさほど関係ありません。重要なのはやる気です。
ここまできたら文法問題集でもやってやるかくらいの余裕を持って勉強に入ってください。これまた凄まじい量の問題集がありますが、定番の『即戦ゼミ3大学入試英語頻出問題総演習(桐原書店)』がいいでしょう。ちなみにこの本は暴力的に文法問題を羅列しているだけですので賛否両論あります。何が必要で何が不必要か、見極める力を持った方に聞きながら学習するのが理想的です。
暗記に関してはもはや理屈ではありませんので、とにかく反復です。赤文字で答えを書き込んで、赤下敷きで隠して…というアレですね。この際、伝説の必勝ハチマキを巻いてもかまいません。また、文法と一口に言っても「文法問題用文法」と「読解用文法」の二種類あることくらいは意識した方がいいかもしれません。アメリカ人が見たことも聞いたこともないような単語・熟語・文法事項を、なぜか日本人の18歳青年が知っているということがよくあります。
最後に、文法問題集は必ず長文がある程度解ける段階になってからやってください。暗記行為自体は理屈ではないとはいえ全てを無理やりに丸暗記する必要はなく、ある程度基本的な文法を知っていれば理解しながら学習を進められるはずです。発音・アクセントはとりあえずやらなくて結構です。
◆長かった戦いに終止符を…
ここまで来れば目標点数の180点はかなりの確率で取れると思います。それでも更なる高みを目指したい人だけ発音・アクセントに手を付けましょう。最近は問題傾向が変わって、特に何もしなくても案外取れたりしますので費用対効果はすさまじく低いですが、それでもよろしければどうぞ。ここは私の領域ではないので勉強法も書きません。
以上でセンター英語180点突破です。
受験生の中にはあれこれと手を広げるのが好きな人が多いようですが、基本的にセンター試験の英語で180点以上を取れる実力があればほとんどの大学には受かります。まずは英語をしっかり押さえてください。
受験学年だけど英語がどうしても苦手だという方は当塾にお越しください。丁寧に基礎から教えます。これまでの生徒で最大は99点アップ、平均でも50点は伸びています。率直に言いまして、苦手というレベルから独学で180点はさすがに無理でしょう。
http://www.geocities.jp/pursue_nirvana/lesson2/page3.html
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