忍者ブログ

このブログは,大学・高校受験,資格試験の受験,勉強法,使用参考書,予備校,塾での指導などについて綴ったものである。また,さまざまな箇所からの役に立つと思われる情報もあつめている。

[32] [31] [30] [29] [28] [27] [26] [25] [23] [22] [21]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/05(Sun)22:14:23
【高1~高2の人】
基本は教科書です。教科書ガイドを用意しながら読みましょう。
読書量を積みつつ、語彙を増やすことを心がけること。
その際、読む本が文学・小説に偏りすぎないよう気をつけましょう。
新書や学術文庫などにも意欲的に手を伸ばしたいところです。
(例:岩波新書、中公新書、講談社現代新書、ちくま新書、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、etc.)
あせって大学入試用の参考書に手を出す必要はありません。
(大学入試現代文がどういうものか早いうちに知っておきたい人は
『田村のやさしく語る現代文』(代々木ライブラリー)あたりをかじってみてもいいでしょう)
 
【偏差値30~40台の受験生】
おそらく、読書量や語彙力などの面でそれまでの蓄積が足りず
文章を読んでも何がなんだかわからないような状態だと思われます。
こういう人はまず活字慣れをするところから始めた方がいいでしょう。
国語の教科書を教科書ガイドつきでもう一度読み直したり、
『高校生のための批評入門』(筑摩書房)などの解説の詳しいアンソロジーを読んだりして
活字を読むことに慣れましょう。その際、そこに出てくる論点について自分の頭で考えてみることが大事です。
またそれと並行して、本文中に出てくる語句を辞書や現代文用語集でチェックしていったり、
漢字問題集を1冊仕上げたりして、語彙力をつけましょう。
 
【偏差値40後半~50前後の受験生】
こういう人の多くは、入試現代文がどういう教科なのかまだあまり把握できてない人のようです。
入試現代文の基礎を教え次へとステップアップさせてくれるような参考書に手を出してみるのがよいでしょう。
 
『田村のやさしく語る現代文』(代々木ライブラリー)
入試現代文とはどういうものかについての説明から入試問題の解き方の基礎まで、語り口調で解きほぐしてくれる。
収録問題数は5問だが、入試現代文への導入としては最適の参考書だと思われる。
『新・田村の現代文講義 第1巻』が難しく感じられる人がその橋渡しとしてやるのにも適している。
 
『入試現代文へのアクセス』(河合出版)
…基礎レベルの問題を、正攻法詳しく解説してある。例題4問+練習問題12問。
また多くの現代文重要語句(概念)を説明してあり、これも基礎力養成に役立つ。
入試現代文の文章を読んでも内容が抽象的過ぎてさっぱり分からないような人が
文章を読んで内容を理解する上で必要な基礎体力を養うのに非常に適している
 
※この2冊を併用し、前者で設問の解き方を、後者で文章内容の追い方を掴むというのもいい手です。
実際の使用法としてはここも参照のこと
 
偏差値50台~60台の受験生】
このへんの人は、基礎力に関してはある程度持っているはずなので、方法論をしっかり固める参考書をやって、
過去問演習に繋ぐ土台を作っておくといいでしょう。
 
『新・田村の現代文講義 第1~3巻』(代々木ライブラリー)
入試現代文という教科の特徴の説明から始めながら、普段われわれがなかなか意識することのない
現代日本語の文法構造・接続関係というものを明らかにしながら文章を読み解いていく。
日本語の構造を徹底的に根拠として活用し、説得力ある解説をしながら妥協なく設問に答えていくさまは圧巻。
設問の解き方の鋭さでは群を抜く
基本的な使い方は 1巻(基本問題編、8問)→3巻(国立系記述問題編、8問+要約問題6問)→2巻(私大系発展問題編、8問であるが、
記述問題の少ない私大文系学部を受ける人は1巻→2巻、国公立文系専願の人は1巻→3巻 とやっても構わない
ただ、設問解法のプロセスに重点を置いた参考書のため、文章内容の説明の方はそれに比べるとやや比重が軽めか。
また、妥協なく根拠を明らかにしようとするその徹底した解説が、人によっては若干息苦しく感じるかもしれない。
 
『現代文と格闘する』(河合出版)
…変な受験テクニックは微塵もなし。正攻法一本で現代文の内容理解に迫ろうとする参考書。
入試現代文における文章内容の追い方・理解の仕方を、徹底して追究していく。
基本方針としては、細部の読み取りを積み上げ文章全体の読み取りに繋げていこうとするもの。
その過程において要約を多く取り入れているのも特徴
問題数自体は13問とあまり多くないが、解説が非常に濃く量が充実しているので、充実度は高い。
もっとも、内容理解に重点をおく一方で、より実戦的な設問の解き方については他の参考書に一歩譲るかもしれない。
 
※『格闘』と同様、要約をしつつ問題を読み解いていく参考書としては『現代文読解力の開発講座』(駿台文庫)もあります。
 
『入門編・現代文のトレーニング』『必修編・現代文のトレーニング』(増進会出版社)
…前者はZ会・代ゼミで長年教鞭を執られた堀木先生のエッセンスが詰まった参考書で、
現代文の本当の意味での基礎力をつけたい受験生がおもな対象。例題18問+実戦問題2問。
段落分け、指示語、空欄補入、傍線部説明、内容判定問題、要約などなど現代文の基礎
オリジナル問題を使いつつ懇切丁寧に解説。その充実した解説量には圧倒されるだろう。
Z会の参考書らしく「入門」といってもかなり骨があるので甘く見ないこと。 
(堀木先生には他に『Z会必修現代文』(絶版?)という著書もある。)
後者は2003年の新刊。近年の過去問から16問を選びテーマ別に分類して、
設問解法・内容解説・文章テーマという三方向から非常に詳細な解説を加えたもので、
近年の入試に対応した、より実戦的な参考書だと言える。入門編が終わった人が過去問に繋ぐのに適していると思われる。
この2つの参考書とも解説の量が非常に充実しているため、最後まで読み通すにはある程度の基礎体力が必要かもしれない。
 
 
このいずれかをしっかりやり通すことができれば、ほぼどの大学の問題にも太刀打ちできる土台はできるはずです。
自分に必要だと思うもの、自分に合うと思ったものを、これらの中から選んでやるようにしてください。
ただこれのいずれもかなり骨があるので、つらいと思っても途中で諦めたりせず、
最後までなんとかやり通すようにして下さい。
 
これらを終えた後は、過去問問題集演習を繰り返してください
 
 
※現代文の勉強法・フローチャート 
PR

2009/04/25(Sat)12:29:32
この記事へのトラックバック
Trackback URL:




忍者ブログ [PR]

DESIGNED BY.tokyo 6de74